【移転のため閉館】ブレダ博物館 Breda's Museum

※ 訪問記は2014年6月時点の情報です。2017年1月1日を最終開館日として、移転のため閉館。

Breda DSCF0871

In Wikimedia Commons (CC-BY-SA-3.0)

Stedelijk Museum Breda 公式サイト

一般: €10.00 火~日: 11:30-17:00
2017年6月オープン。映像博物館(MOTI)と合併・併設され「ブレダ市立博物館 Stedelijk Museum Breda」と名称も変更となります。場所は旧MOTI。駅から公園をまっすぐ突っ切ってすぐなので、以前よりは便利になります。旧「ブレダ博物館」のサイトは新館オープンと同時に閉鎖されました。

移転前訪問記(2014年6月)

ブレダの歴史博物館です。 中央入口から入ると、右手で特別展、左手で常設展をおこなっています。チケットを買えばどちらも好きに見れます。このときはメディチ家の衣装展をやっていました。といってもホンモノではなく、現代作家によって、紙で再現されたもの。とても繊細な展示品なので、すべての荷物をロッカーに入れるよういわれます。 八十年戦争に特化した常設展は、2011年以降に整備されたもの。(旧サイトには2014年末までとか書いてありましたが、新サイトを見る限り、展示の柱であることには変わりないようです)。

Inname van het kasteel van Breda, detail uit een prent in het Koninklijk Huisarchief - Breda - 20039862 - RCE

ドレンド「ブレダの泥炭船」 In Wikimedia Commons (sa/3.0)

八十年戦争展の1Fは、1403-1567年の部屋と、1590年のブレダ泥炭船を特集した部屋。ジオラマ、泥炭船の模型、ベルヘン船長の像(1926)、当時の本物?の櫂の一部、戦勝記念銀器など、大型の実物が多いです。逆に絵は油彩よりは版画が多い印象。

Uittocht Spaans garnizoen uit Breda in 1637 door Hendrick de Meijer

Hendrik de Meyer (after 1640) 「ブレダからの退去」 In Wikimedia Commons

八十年戦争展の2Fは、1625年と1637年の攻囲戦のブース。こちらも版画がメイン。

  • ジャック・カロの「戦争の惨禍」シリーズが11点
  • ブレダ攻囲戦の地図が1625年と1637年合わせて11点
  • フレデリク=ヘンドリクの勝利の版画8点
  • 武器教練から6点

などなど。大量の版画を所有している博物館はたくさんありますが、あまり華が無いということもあるのか展示には回してくれないので、ここはかなり太っ腹。

P1020943 copyOude stadhuis Breda

In Wikimedia Commons (CC-BY-SA-3.0)

この階でいちばん大きなものは、プラド美術館にあるベラスケスの『ブレダの開城』の1903年の実物大模写です。ここに挙げた2009年のWikimediaの写真はブレダの旧市庁舎内の写真と書いてありますが、たぶんこれを博物館に移して展示してるんじゃないでしょうか。 出口近くでは、バックのスクリーンに『アラトリステ』のラストのロクロワの戦いのシーンを流しながら、鎧、銃器、火薬入れ、銃架、土木用の手押し車など、当時の装備たちが並んでいました。