ウィーン美術史美術館所蔵 栄光のオランダ・フランドル絵画展 (2004)
フェルメール「画家のアトリエ(絵画芸術)」 In Wikimedia Commons
公式ホームページ 栄光のオランダ・フランドル絵画展
- 開催年月日: 2004年4月15日~10月11日
- 開催地: 東京都美術館、神戸市立博物館
- 主催: 東京都美術館、読売新聞、美術館連絡協議会
- 後援: 外務省、オーストリア大使館、オランダ大使館、ベルギー大使館 ほか
鑑賞メモ
ファン・デ=フッケ「枢機卿王子フェルナンド」 In Wikimedia Commons
ウィーン美術史美術館所蔵品展。ルドルフ二世コレクションです。2009年の「THE ハプスブルク」との違いは、ハプスブルク家を前面に押し出すのではなく、あくまで膨大なコレクションの中からオランダ・フランドル絵画にしぼっていること。なのでだいぶ雰囲気が違います。(展示品もほとんどかぶっていないと思われます)。構成も至ってシンプルです…というか、このタイトル付けが非常に心憎い。脱帽です。
- 16世紀ネーデルラント絵画
- 17世紀フランドル絵画
- 17世紀オランダ絵画
ただ、若干展示品の数は少ないです。上記公式ホームページから展示品一覧を見ることができますが、逆に言うとそれだけ少ないということ。その分図録は豪華で、解説文につけられている図版までカラーになっています。
ファン・テュルデン「聖母に忠誠を誓うネーデルランド諸州」 In Wikimedia Commons
ウェストファリア条約後に、カトリック信仰に留まったブラバント、フランドル、エノー諸州が、スペイン領南ネーデルランドとしての繁栄を約束される、という寓意画。
ルーベンス「自画像」 In Wikimedia Commons
1638-1640年頃の作、ということで、かなり晩年の自画像。
バックハイゼン「アムステルダムを背景にしてエイ湾を走るスウェーデン帆船レヨネット号」 In Wikimedia Commons
オランダ絵画に海戦画・帆船画は多々あれど、スウェーデン船を扱ったのはめずらしいのでは。カール11世のために建造された帆船に、オランダの軍艦が礼砲を撃っている図、だそうです。
フランス・パウルビュス(父)「ヤン・デ・ヘムベイゼの肖像」 In Wikimedia Commons