プリンセンホフ Het Prinsenhof デルフト

※ 訪問記は2014年6月および2009年4月の情報です。

Delft - Prinsenhof in the Netherlands

プリンセンホフと旧教会 In Wikimedia Commons (Public domain)

Museum Het Prinsenhof (公式サイト)

オランダ政府観光局公式ページ デルフトのプリンセンホフ博物館

一般: €10.00 火~日: 11:00-17:00 ※1/1・4/30・12/25休館

オランイェ公ウィレム一世の邸宅で、暗殺された場所。 実はウィレムにせよマウリッツにせよフレデリク=ヘンドリクにせよ、ここに住んでいた時期はそれぞれ数年程度でそれほど長くありませんが、親子3人が一時期といえど揃った可能性のある邸宅はここだけです。 2014年に改修され、「Stedelijk 市立」の文言が取れました。だいぶ入場料も上がっています。同時に公式サイトもリニューアルしました。日本語表示はなくなりましたが、以前は観光局サイト内のコーナー記事のような扱いだったので、単独サイトとして見やすくなりました。

  1. オランイェ公ウィレム
  2. デルフトの画家
  3. デルフト焼

今後の常設展示は、この3つのテーマに絞った展示内容になりました。陸軍博物館が移転し、デルフトの博物館らしい博物館はここだけとなるので、より観光客の期待する内容に特化するのではと思われます。 はっきりいって、以前よりもめちゃめちゃ良くなりました! 思わず時間を大幅にオーバーし、尚且つデルフト焼部屋を諦めてしまったくらい。 実は館内のトイレが隠れたおすすめポイントです! ぜひ近世と現代の融合を楽しんで(?)ください。これはリノベ後も変わらず。

Prinsenhof trap willem

暗殺の銃弾跡 In Wikimedia Commons (CC-BY-SA-3.0)

下記はリノベーション前の情報。

2階建てですが、2階はほとんどオランイェ家とも八十年戦争とも関係ない展示。1階も意外に、期待するほどはオランイェ家関係は多いわけではないです。ここにも、グロティウスが隠れて脱獄したとされる本箱が展示されています。(ほか、オランダ国内には国立博物館とルーフェステイン城にそれぞれ1つ、さらにアメリカ?にもあるらしい…)。 以前はモニターが設置されていて、新聞やテレビ形式で紹介していました。ウィレム一世の暗殺をニュースっぽく報道したりとか、スポーツ新聞の記事みたいに書いていたりとかしていました。そのほか、映画 "Willem van Oranje" (1934) のクライマックスの暗殺シーンだけ3分ほどハイライトした、白黒映画のフィルムもループで流していました。

リノベーション後の情報。 1Fは丸ごと八十年戦争に特化。公式の部屋ナンバーに、管理人が勝手に名前つけてみたものを一覧にします。

  • No.1 ウィレム部屋 ウィレムの肖像や騎馬像を集めた部屋。母親のユリアナの肖像も。
  • No.3 ハプスブルク部屋 カール五世、執政マルハレータ、フェリペ二世の肖像。
  • No.5 反乱部屋 偶像破壊運動やアルバ公など、反乱初期のもの。
  • No.6 大きい部屋 巨大モニターで反乱開始~1579年までの映像を流している。「ウィレムの4人の弟」の絵もここ。例のトイレもこの部屋から。
  • No.7 ウィレム暗殺部屋と階段下の銃弾跡
  • No.8 共和国部屋 集団肖像画やグロティウス関連など。もちろん本箱もここ。
  • No.11 ナッサウ家部屋 すごい。と思ったんだけど、ここだけじゃなかった。ちなみに、新教会にあるウィレムの墓標の一部のレプリカ(実物大)もあります。

2Fのデルフト派の画家の部屋。とはいっても、デルフトには実はフェルメールは一点も無いし、実質的に肖像画家ミーレフェルトがメインになる。

  • No.16 ミーレフェルト部屋 ナッサウ家部屋よりすごい。マウリッツだけで4枚並んでたのには笑えた。メダル類やグラスなど絵画以外のブツもこちら。
  • No.18 科学の部屋 遠近法によって描かれた教会内部の絵画、解剖学講義の絵画など、近代科学技術も用いられたオランダ絵画たちがあります。どちらかといえば17世紀後半。ヴァニタスも。

Prinsenhof-2006 1

庭園側。聖アガタ修道院とウィレム一世の像。 In Wikimedia Commons (Public domain)

アクセス

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デルフト駅から500mくらい。駅前の大通り沿いに歩いて10分以内。電車に乗っていても通り沿いに見えます。公式サイトでは徒歩で8分、トラム1番と19番でも可とありましたが、停留所1つ分です。トラム・バスのハーグ1日券が使えるので、持っていれば乗っても良いかも。すぐ裏手に旧教会があり、200mくらい先がマルクト広場(市庁舎や新教会、VVVがあります)になります。