スヘーレンベルフ 's-Heerenberg
※ 訪問記は2014年6月時点の情報です。
Isaak Tririon (1741) In Wikimedia Commons
オラニエ・ルートに含まれるオランダ都市のひとつ。ヘルデルラントの封地のなかでも南ネーデルランド・ヘルデルラント州の州総督を務めたファン・デン=ベルフ伯の領地です。貨幣の鋳造地でもありました。
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ベルフ城 Huis Bergh
Huis Bergh 公式サイト
一般: €10.00 (ミュージアムカールト使用不可) 火~日: 12:30-16:30
ファン・デン=ベルフ伯代々の城。 ファン・デン=ベルフ伯ウィレム四世はオランイェ公ウィレム一世の義理の弟でした。が、「反乱」の途上、そのカトリック信仰を理由に息子たち全員と「反乱」を離脱しスペイン国王に下ります。 そのため、城の中にはカトリックに関するものがたくさんあります。中世の写本など貴重な史料も多く、おそらくウィレム四世その人やその祖先が集めたであろうコレクションです。逆に八十年戦争期のものは、ファン・デン=ベルフ伯家ゆかりの人々および、主家筋にあたるハプスブルク家の人々の肖像画がメインとなります。
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城は2つの部分に分かれているので、外観の写真も撮る場所によってかなり印象が違って見えます。
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塔に登る場合はガイドツアーのみ。お城ホテルとして宿泊も可能らしいです。高いです。
Otto van Veen (ca. 1618) In Wikimedia Commons
ファン・フェーンによるファン・デン=ベルフ伯ヘンドリクの肖像。入口から左手の階段下にどーんと壁一面に掛けてある大きなものです。2009年に購入したものとか。その階段の途中や階段上に、ハプスブルク家(カール五世、フェリペ二世、大公夫妻、フェリペ四世夫妻や、15-16世紀の人物など)の比較的小さめの肖像がたくさんあります。 また、1Fいちばん左側の大きなホールには、オランイェ公ウィレム一世や、その次男マウリッツなど、ファン・デン=ベルフ伯側から見れば敵側となった人々の肖像たちも。
アクセス
オランダ・ドイツ国境の街。オランダ側はローカル線のドゥーティンヘム駅またはウェール駅からバス、ドイツ側はエメリヒ駅からバス、いずれも20分程度。祝日運行に制限があったり、それぞれ1時間1本以下と少ないので注意。管理人は実は大変な目に遭ったのですがここでは触れません。バスターミナルからベルフ城までは400mくらい。