フロニンゲン Groningen

オランダ政府観光局公式ページ フローニンゲン

北東部フロニンゲン州の州都。北の大都市で、強固な要塞都市。現在も大きな街のひとつで、日本でいうと札幌のような立ち位置だと思います。

Groeninga - Groningen (Atlas van Loon)

Joan Blaeu (1649) “Atlas van Loon” In Wikimedia Commons

1590年代、何度か攻囲が試みられて断念・失敗が続いたあと、1594年に共和国軍によってスペインから奪還、その後、ユトレヒト同盟および連邦諸州に加入しました。いわゆる「七州」のうち、最後に加盟したことになります。約50年で相当に防備が固められたのが地図から見て取れます。 街の中央に市庁舎があり、その北に教会があります。教会の庭を挟んで左上が州総督の館、プリンセンホフです。その右隣は州庁舎のようです。州総督は都市よりも州と近しいのでこのような位置関係なのかもしれません。

Theatrum Vrbium 00126 Groningen

Unknown (1610) フロニンゲン In Wikimedia Commons

この1610年の版画では、まだ古い城壁のように見えます。

プリンセンホフ

「プリンセンホフ」はデルフトが有名ですが、固有名詞ではなく、「公(こう=Prins)の舘」の意味。ここも、1594年の奪還後、スタットハウダーのウィレム=ローデウェイクをはじめ、ナッサウ伯たちが居館として使用しました。入口にも説明文のプレートがかけてあります。

Prinsentuin Groningen2

フロニンゲン/プリンセンホフの庭 In Wikimedia Commons (Public domain)

春~秋の天気の良い日には、不定期で庭に入れてお茶が飲めるそうです。(写真を撮った当日は閉まっていました。)